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ミニベロを見に行って「ルイガノにしようかな」と思ったとき、たいていの人がつまずくのは同じ場所です。ネットで見かけたモデル名が売り場になく、店員さんに聞くと「それ、もう入ってこないんです」と言われる。カタログ記事の情報が数年前のまま更新されていないせいで、選択肢の地図が実物とズレているのです。
先に結論をお伝えします。2026年8月時点で、ルイガノ公式サイトの自転車一覧に載っているミニベロはEASEL7.0の1モデルだけです。EASEL SSやEASEL9.0は公式の個別ページが生きているものの、現行シリーズ一覧からは外れていて、実質は在庫限りの立ち位置。つまり「どれを選ぶか」ではなく「現行の1台を選ぶか、消えかけの型落ちを拾いに行くか」という判断になります。
この記事では、公式スペック表の数字だけを使って、EASEL7.0の実力と、在庫限りモデルの見極め方、サイズ選びの落とし穴、そして他ブランドのミニベロと並べたときの立ち位置までを整理します。売り場に着いたときに、店員さんへ何を聞けばいいかが分かる状態を目指します。
・2026年8月時点の現行ミニベロは公式一覧でEASEL7.0の1モデルという事実
・EASEL7.0の重量・ジオメトリ・パーツ構成を公式スペックで読む方法
・在庫限りのEASEL SS/EASEL9.0/EASEL7.0-Oの違いと、型落ちを買うときの確認事項
・406と451というホイール規格の差、サイズ選びと納車直後にやるべきこと
ルイガノのミニベロは、2026年の売り場でこうなっている

公式の自転車一覧に残っているミニベロは1モデルだけ
2026年8月時点でルイガノ公式サイトの自転車一覧ページを開くと、EASEL(イーゼル)の欄に並んでいるのはEASEL7.0のみです。シリーズ専用の一覧ページを開いても同じで、リンク先はEASEL7.0の1本に集約されています。EASEL8.0やEASEL6.0といった過去に人気のあったモデルは、個別ページこそサーバー上に残っていますが、現行のシリーズ一覧からはたどり着けません。
これは購入者にとって実務的な意味を持ちます。現行一覧に載っているモデルは、色やサイズの在庫が動いていて、正規販売店に取り寄せの相談ができる可能性が高い。一方で一覧から外れたモデルは、店頭在庫が最後の1台という状況もあり得ます。まずは「自分が見ているのは現行なのか、残り物なのか」を切り分けることが、ミニベロのルイガノ選びの出発点になります。
注意点として、公式サイトのモデル構成は予告なく変わります。この記事の数字も2026年8月時点のもので、色ごとの在庫状況までは公式サイトからは分かりません。実際に買う段階では、ルイガノ公式のEASEL7.0ページで現在の掲載を確認したうえで、販売店に在庫を問い合わせるのが確実です。
2024年は5モデル、2025年は4モデル、そして今
ラインナップが絞られてきた流れは、公式サイトの年式別シリーズ一覧をたどると数字で見えます。2024年モデルのEASELシリーズ一覧に並んでいたのは、EASEL SS・EASEL6.0・EASEL7.0・EASEL8.0・EASEL9.0の5モデル。2025年モデルではEASEL6.0とEASEL8.0が消え、代わりに刷新版のEASEL7.0Qが加わって4モデルになりました。そして現行の一覧はEASEL7.0の1モデルです。
この推移から読み取れるのは、折りたたみ機構つきのEASEL6.0と、太いタイヤの街乗り仕様だったEASEL8.0が先に整理され、次に高価格帯のEASEL9.0とシングルスピードのEASEL SSが一覧から外れた、という順番です。残ったのは価格も装備も真ん中の1台。ブランドとして「ミニベロは街乗り実用の1本に絞る」という方向に寄せてきた、と見るのが素直でしょう。
逆に言えば、いま在庫として市場に残っているモデルは、この整理の過程でこぼれた個体です。悪いモデルだから消えたわけではなく、シリーズ構成の都合で外れたものが混ざっています。だから型落ちを狙う価値はありますが、次に触れるとおり、確認すべき点が現行モデルより多くなります。
| 年式 | 掲載モデル | モデル数 |
|---|---|---|
| 2024年モデル | EASEL SS/EASEL6.0/EASEL7.0/EASEL8.0/EASEL9.0 | 5 |
| 2025年モデル | EASEL SS/EASEL7.0/EASEL7.0Q/EASEL9.0 | 4 |
| 現行(2026年8月時点) | EASEL7.0 | 1 |
日本総輸入代理店が「あさひ」であることの実利
ルイガノはカナダ・ケベック市出身のルイ・ガノーが、1981年に14色のサイクルウェアを発表したところから始まったブランドです。本人は13歳でレースを始め、1984年ロサンゼルス五輪のカナダ代表になった選手でもあります。そのブランドの日本総輸入代理店を務めているのが株式会社あさひで、公式サイトのコピーライト表記もASAHI CO.,LTD.になっています。
ここが実用上のメリットです。海外ブランドのスポーツ自転車は「買った店が遠い・閉店した」となった瞬間に整備先を失いがちですが、国内の大手販売網が輸入元を兼ねている体制なら、購入後の相談先を見つけやすい。ブランドが掲げる4つの約束にも「安全・安心」が入っていて、多くの車種でBAAマークを取得している点が明記されています。
ただし、代理店が大手だからといって全店舗に全モデルの在庫があるわけではありません。特に一覧から外れたモデルは、取り寄せ自体ができないこともあります。整備のしやすさと、在庫の見つけやすさは別問題として考えてください。
失敗パターン①:数年前の記事で見たモデルを買いに行ってしまう
ミニベロ選びでよくある失敗が、検索上位のまとめ記事に載っていたEASEL8.0やEASEL6.0を目当てに店へ行き、「取り扱いがない」と言われて手ぶらで帰るパターンです。原因ははっきりしていて、まとめ記事の更新日が古く、公式のラインナップ変更が反映されていないこと。モデル名で検索すると個別ページが今も表示されるので、現行だと誤解しやすいのも拍車をかけます。
対策はシンプルです。気になるモデル名を見つけたら、そのモデルの個別ページではなく、公式サイトの「自転車一覧」または「EASELシリーズ一覧」を開いて、そこにリンクがあるかを確認する。一覧に無ければ現行ではありません。この一手間だけで、無駄足と、廃番在庫を新型だと思って買う事故の両方を防げます。
もう一点、型落ちが悪いという話ではありません。値引きされた在庫が狙い目になる場面はあります。ただ「現行だと思って定価で買う」のと「型落ちと分かって在庫を選ぶ」のでは、納得感がまるで違います。
EASEL7.0の12.5kgとホイールベース988mmを読み解く
12.5kgという重さは、担ぐ前提だと重い
EASEL7.0の公式重量は12.5kg(410mmサイズ)です。20インチという見た目の小ささから「軽そう」と期待されがちですが、この数字は軽量級ではありません。フレームは6061アルミですが、フロントフォークがスチール、リムはシングルウォールアロー36H、さらに前後フェンダー・サイドスタンド・ライト・ベルが最初から付いた実用装備なので、その分の重さが乗っています。
この重さが効くのは、輪行や、階段のある集合住宅で毎日担ぐような使い方です。12.5kgを片手で持って階段を上るのは、慣れていないとつらい作業になります。逆に、地上の駐輪場に置いて毎日乗る使い方なら、走行中に重さを意識する場面はほとんどありません。装備が最初から揃っている分、買い足しが少なくて済むメリットのほうが大きく出ます。
妥協点として、軽さを最優先するなら選択肢は変わります。同じEASELでもシングルスピードのEASEL SSは10.0kg(460mmサイズ)で、こちらは装備をベル・リフレクターだけに絞った構成です。何を削れば軽くなるのかが分かると、重量の数字の意味が変わってきます。
ホイールベース988mmとヘッド角71°が生む直進安定性
小径車は「ふらつく」と言われがちですが、EASEL7.0のジオメトリはそこを意識した設計です。410mmサイズのホイールベースは988mm、370mmサイズで965mm、450mmサイズで1003mm。20インチの車体としては前後輪の間隔を長めに取っていて、ヘッドアングルは全サイズ71°、リアセンターは405mmで共通です。
ホイールベースが長いほど、直進時に車体の向きが変わりにくくなります。小径ホイールは同じハンドル操作量に対して向きが大きく変わるので、そのクイックさをホイールベースで相殺している格好です。信号の多い市街地でストップ&ゴーを繰り返す使い方に向いた味付けで、手放しでの安定を保証するものではありませんが、初めての小径車でも扱いやすい部類に入ります。
比較として、EASEL9.0のホイールベースは1030mm、EASEL8.0は1107mmとさらに長く取られていました。長ければ長いほど良いわけではなく、その分だけ小回りは鈍くなります。狭い路地や駐輪場での取り回しを重視するなら、988mmという数字は使いやすい落としどころです。
48T×12-28Tの7段変速で、坂はどこまで登れるか
駆動系はシマノのターニー7速で、クランクはアロイの48T(170mm)、後ろはCS-HG200の12-28T。リアディレイラーはRD-TY300D、シフターはSL-RV300という組み合わせです。フロントは1枚なので、変速操作は右手だけで完結します。
この構成は、平坦から緩い坂までをカバーする街乗り向けのレンジです。一番軽い48T×28Tは、20インチホイールの小ささもあって、荷物を積んだ状態の緩い上り坂なら踏んでいけます。ただし勾配のきつい峠道を想定したギア比ではありません。通勤路に長い坂がある人は、事前に同じような勾配で試乗させてもらうのが確実です。
デメリットも書いておきます。ターニーはシマノの入門グレードで、変速の節度や耐久性は上位グレードに劣ります。とはいえ7速のパーツはどこの店にも在庫があり、交換費用も抑えられる。長く乗る前提なら、直しやすさは立派な長所です。
BAAマークが付いていることの実利
EASEL7.0の公式スペック表には、BAA適合の表記があります。BAAは一般社団法人自転車協会の安全基準で、公式サイトでは「国も認めた安全・安心で環境に優しい自転車の目印」と説明されています。検査項目には雨天時のブレーキ制動力、JIS規格に合格するライトの明るさ、反復試験によるフレーム耐久性、リフレクタの反射性能などが含まれます。
ミニベロは小径ホイールゆえにフレームやフォークへ入力が集中しやすい構造です。そこに反復試験を通した基準が適用されているかどうかは、通勤・通学で毎日乗る人にとって判断材料になります。BAAマーク公式サイトによれば約4,900万台に採用され、国は2030年までに普及率50%を目指しているとのことです。
もちろんBAAは「壊れない保証」ではありません。基準を満たした状態で出荷されたという意味であって、その後の整備は乗り手の責任です。ブレーキやヘッド周りに違和感が出たら、自分で分解せず自転車店に持ち込んでください。
街乗り中心で最初のミニベロを選ぶなら、装備込み12.5kgの現行モデルはこちら▼
| 重量 | 12.5kg(410mmサイズ) |
| サイズ・対応規格 | 370mm(145cm~)/410mm(155cm~)/450mm(165cm~)/タイヤはKENDA K193 20″×1.5″ E/V(英式バルブ) |
| 素材・仕様 | 6061アルミフレーム/スチールフォーク/シマノ ターニー7段/TEKTRO V-BRAKE 855AL/BAA適合 |
| 価格 | 53,900円(本体価格49,000円) |
在庫限りで狙える3台、SS・9.0・7.0-Oはどこが違うか

EASEL SS──10.0kgでシングルスピード、451ホイールの軽快版
EASEL SSは、公式スペックで10.0kg(460mmサイズ)という、シリーズで最も軽い1台です。変速機を持たないシングルスピード(フリーホイール16T、クランク46T)で、ブレーキはVブレーキではなくキャリパーブレーキ。タイヤは20インチの451規格で、幅は1-1/8インチと細身です。バルブは仏式なので、空気圧をゲージで管理できます。
向いているのは、平坦な市街地を短距離で移動する人です。変速機もワイヤーも少ないぶん、日常の手入れが減り、車体の見た目もすっきりします。フレームサイズは460mm(適応身長155~170cm)と500mm(165~180cm)の2種類で、ホイールベースはそれぞれ974mmと1012mmです。
デメリットは明確で、坂が登れないことと、止まる力がキャリパーブレーキ相当になることです。荷物を積んで上り坂を走る用途には向きません。価格は53,900円(本体価格49,000円)で現行のEASEL7.0と同額ですから、「安いから型落ち」ではなく、性格の違いで選ぶモデルだと考えてください。
EASEL9.0──油圧ディスクとクラリス16段を積んだ上位版
EASEL9.0は108,900円(本体価格99,000円)と価格帯が一段上がるモデルです。中身も別物で、変速はシマノ クラリスの16段(クランク50×34T、スプロケットCS-HG31-8の11-30T)、ブレーキはシマノ BR-MT200の油圧ディスク。重量は11.3kg(410mmサイズ)で、装備が本格的な割に軽く仕上がっています。
タイヤはCST C1288の20インチ(406)×1.35インチで仏式バルブ、リムはALEX DM18の32H。フレームサイズは410mm(適応身長150~175cm)の1サイズのみです。ホイールベースは1030mm、ヘッドアングルは70°と、EASEL7.0よりわずかに寝かせた設定になっています。
週末に少し長めの距離を走りたい人、雨の日も乗るのでディスクブレーキが欲しい人には合う構成です。一方で、1サイズ展開なので体格の合わない人は選べません。加えて現行一覧から外れているため、色とサイズを選べる状況ではない点も踏まえて検討してください。
EASEL7.0-O──現行と同じ価格で買える前世代
紛らわしいのがEASEL7.0-Oです。名前はほぼ同じで価格も53,900円(本体価格49,000円)と現行と同額ですが、中身は前世代。重量は12.6kg(410mmサイズ)、フロントフォークはハイテン、リムはALEX Z1000の36H、ハンドルは580mm幅で、ステムは角度調整式のクイルステム(EXT 85mm)です。カラーはLG WHITE/LG NAVY/DAISYの3色でした。
適応身長の表記も違います。現行が「370mm=145cm~」と下限だけを示すのに対し、7.0-Oは370mm=145~160cm、410mm=155~170cm、450mm=165~185cmと上限まで書かれていました。ジオメトリのホイールベースは965/988/1003mmで現行と同じ数値なので、走りの素性は近いと考えられます。
選ぶ理由があるとすれば、角度調整できるステムでハンドル位置を追い込みたい場合や、廃番色が好みに合う場合です。ただし同じ価格なら、現行のほうが在庫と部品供給の面で有利です。値引きが乗っていないなら、あえて選ぶ必然性は薄いでしょう。
| 項目 | EASEL7.0(現行) | EASEL SS | EASEL9.0 |
|---|---|---|---|
| 重量・サイズ | 12.5kg/370・410・450mm | 10.0kg/460・500mm | 11.3kg/410mmのみ |
| 規格・対応(バルブ/ブレーキ/変速段数) | 英式/Vブレーキ/7段 | 仏式/キャリパー/変速なし | 仏式/油圧ディスク/16段 |
| 価格(税込) | 53,900円 | 53,900円 | 108,900円 |
型落ちを選ぶ前に、店で聞いておく3つのこと
在庫限りのモデルを買うなら、①保証と初期整備が現行と同じ条件で付くか、②消耗品と補修部品(特に専用形状のパーツ)を後から取り寄せられるか、③展示期間が長い個体ならタイヤとチューブのゴムが劣化していないか。この3点を先に確認してください。展示車はタイヤの側面にひび割れが出ていることがあり、納車直後の交換費用が乗ってきます。
あわせて、値引きの有無も率直に聞いていい部分です。EASEL SSのように現行と同額のまま残っているモデルは、価格面のうまみが無い状態です。値札が動いていないなら、無理に型落ちを選ぶ理由はありません。
20インチには406と451がある──買う前に知っておく規格の話
ビード径45mmの差が、互換性をきれいに断つ
同じ「20インチ」でも、ミニベロには2つの規格が混在しています。ETRTO(European Tyre and Rim Technical Organisation)というリムのビード部の直径をmmで表す規格で、406と451がそれです。ビード径は406mmと451mm、差は45mm。この差があるため、406のホイールに451のタイヤを付ける、あるいはその逆は基本的にできません。
ビードの形状も違い、406はHE、451はWOと呼ばれる形式です。表記が同じ20インチだからと通販でタイヤを買って、届いてから入らないと気づくのが典型的な失敗です。EASEL7.0のタイヤはKENDA K193の20×1.5インチで、同じK193 20×1.5を履く前世代のEASEL7.0-Oの公式スペックには「(406)」と明記されています。EASEL SSは451、EASEL9.0は406です。
迷ったら、自分の車体のタイヤ側面の刻印を読むのが確実です。詳しい規格の考え方はサイクルベースあさひのETRTO解説にまとまっています。
ETRTO=タイヤがはまるリムのビード部の直径をmmで表す国際規格。ミニベロの「20インチ」には406(ビード径406mm・HE)と451(ビード径451mm・WO)の2種類があり、両者に互換性はありません。タイヤ側面に「20×1.5」などの表記と併せて刻印されているので、購入前に必ず確認します。
406は太くできる、451は細くして速さを取る
リム径が小さい406は、その分タイヤを太くする余地があります。EASEL8.0が20(406)×1.95インチという太いタイヤを履いていたのは、段差の多い街中でクッション性を稼ぐためです。一方の451はリム径が大きいぶん、タイヤは1-1/8インチのような細身を組み合わせて外径を確保します。EASEL SSが細いタイヤなのはこの理屈です。
走りの傾向としては、451は同じ回転数で進む距離が伸びやすく、平坦を軽く流す用途に向きます。406は太いタイヤを選べるので、路面の荒れた通勤路や、荷物を積む使い方に向きます。どちらが優れているという話ではなく、走る場所で決まる選択です。
注意点は、後から気が変わってもホイールごと替えなければ移行できないことです。ハブやブレーキ位置の問題も絡むので、車体を買う時点でどちらの規格かを意識しておくほうが、あとの自由度が高くなります。
買った後のカスタムは、この規格に縛られる
ミニベロは軽いパーツ交換で走りが変わりやすい車種ですが、その入口はタイヤです。そしてタイヤ選びは406か451かで在庫の豊富さが変わります。406は折りたたみ車を含めて採用車種が多く、選択肢が広い。451は細身のスポーツ寄りタイヤが中心になります。
EASEL7.0のリムはシングルウォールアロー36Hで、ハブは前後ともアロイのナット止め36H。ホイール自体を交換するとなるとコストがかかるので、最初はタイヤとチューブの交換から始めるのが現実的です。カスタムの順番を整理した記事も参考にしてください。

ミニベロを買って半年ほど経つと、たいていの人が同じところで立ち止まります。「もう少し軽く走ってほしい」「手が痺れる」「輪行のときにペダルが引っかかる」。ネットで…
サイズ選びで後悔しないための、身長の読み方
「145cm~」という表記は下限しか示していない
EASEL7.0の適応身長は、370mmが145cm~、410mmが155cm~、450mmが165cm~と、下限だけの表記になっています。上限が書かれていないので、身長175cmの人が410mmを選んでいいのか判断しづらい。ここが現行モデルで迷いやすいポイントです。
参考になるのが前世代のEASEL7.0-Oの表記で、こちらは370mm=145~160cm、410mm=155~170cm、450mm=165~185cmと上限まで示されていました。ジオメトリの数値(ホイールベース965/988/1003mm、トップチューブ水平長525/548/565mm)は現行と共通なので、この帯を目安として使えます。
ただし適応身長はあくまで目安で、公式サイトにも「サイズ選定については取扱販売店に相談してください」と明記されています。股下の長さや腕の長さは同じ身長でも差が出るので、最終判断はまたがってから決めるのが確実です。
スタンドオーバーハイト604mmが教えてくれること
またがったときにトップチューブと股の間に余裕があるかは、スタンドオーバーハイトという数値で見当がつきます。EASEL7.0は370mmサイズで604mm、410mmで618mm、450mmで664mm。数字が小さいほど、停車時に足を着いたときの余裕が生まれます。
比較すると、EASEL SSは460mmサイズで725mm、500mmサイズで771mmと高めです。フレーム形状が違うので単純比較はできませんが、足つきの安心感を優先するなら、この数字を見比べる価値があります。折りたたみ機構を持っていた旧EASEL6.0が518mmと低かったのも、フレーム形状の違いによるものです。
注意したいのは、スタンドオーバーハイトが低ければ良いわけではないこと。低い=サドルを高く上げる必要がある場合もあり、ペダリング姿勢とのバランスで決まります。数字は目安として持っていき、店でまたがって確かめてください。
失敗パターン②:通販でサイズを決めて、足が着かない
ミニベロで起きやすいもう一つの失敗が、「小径車だから小さいだろう」と思い込んで通販でサイズを選び、届いてから足つきが合わないと気づくパターンです。20インチのホイールでも、フレームサイズが450mmなら車体は決して小さくありません。ホイールが小さいことと、フレームが小さいことは別の話です。
対策は、買う前に一度またがること。それが難しければ、サドル高の調整範囲を販売店に確認しておくことです。EASEL7.0のシートポストはアロイの27.2mm径で長さ350mm。ここが短いと、身長の高い人はサドルを上げきれません。旧EASEL6.0のように33.9mm径で580mm長という設定のモデルもあり、シリーズ内でも規格はまちまちです。
納車後にどうしても合わなければ、シートポストやステムの交換で追い込む手はあります。ただしフレームサイズそのものは変えられないので、ここだけは妥協しないほうが後悔が少なくて済みます。
①フレームサイズ(370/410/450mm)と自分の身長・股下の相性を、またがって確認する
②カラーによってはサイズ展開が限られる(MATTE LG BLACK・PEAT・MATTE PLASTER BLUEは370mmと410mmのみ)
③シートポストは27.2mm径・長さ350mm。サドルを上げきれるか納車前に相談する
④タイヤは英式バルブ。空気入れが手持ちのもので使えるかを確認する
ステム80mmとハンドル560mmという調整の余地
現行EASEL7.0のコクピットは、アロイのライザーバーが560mm幅、ステムはクイル式でEXT 80mm。前世代の7.0-Oはハンドル580mm・ステム85mmで、現行はわずかに短く・狭くなっています。数字としては小さな違いですが、ハンドルが近くなるとアップライトな姿勢になり、街乗りでの視界が取りやすくなります。
クイルステムは、コラムに差し込む深さでハンドル高を変えられる構造です。ただし引き上げすぎは危険で、ステムには最低挿入線が刻まれています。この線を超えて引き上げると走行中の破損につながるので、位置調整は必ず線の内側で行ってください。不安があれば自転車店に任せるのが確実です。
参考までに、EASEL9.0はアヘッド式の15度・EXT 100mmステムに580mm幅のフラットバー、EASEL SSはアヘッドのAXT 75mmに580mmフラットバーという構成でした。同じシリーズでもポジションの狙いが違うことが読み取れます。
納車後すぐ手を入れたい3か所
英式バルブのままだと、空気圧が管理できない
EASEL7.0のタイヤはKENDA K193の20×1.5インチで、バルブは「E/V」=英式です。ママチャリと同じ形式で、どこでも空気を入れられる利点があります。一方で、英式は構造上ゲージで空気圧を測るのが難しく、「入れた気になっていたら少なかった」が起こりやすい。小径ホイールは同じ距離を走るのに回転数が多く、空気圧が低いままだとリム打ちパンクのリスクが上がります。
対策としては、英式バルブを米式に変換するアダプターを使う方法や、空気圧計付きのポンプで管理する方法があります。ちなみにEASEL SSとEASEL9.0は仏式バルブなので、この点では管理しやすい仕様でした。
いずれにしても、週1回の空気入れを習慣にするのが最も効果的です。空気圧の考え方は下の記事でまとめています。

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付属ライトには電池が入っていない
EASEL7.0にはベル、前後フェンダー、サイドスタンド、リフレクター、そしてCATEYEのURBAN2というLEDライトが標準装備です。ここで見落とされがちなのが、公式スペック表に「※電池は付属しません」と明記されている点。納車当日の夜に走るつもりなら、電池を用意しておかないと無灯火になります。
夜間のライト点灯は道路交通法上の義務で、無灯火は取り締まりの対象です。買った直後こそテンションが上がって遠回りして帰りたくなるものですが、日没後に走る可能性があるなら、購入時に電池を一緒に買っておくのが確実です。
フェンダーとスタンドが最初から付いているのは、この価格帯では大きな利点です。後付けすると工賃も含めて費用がかさむので、実用装備込みの価格として見ると納得感が出ます。
カゴやキャリアは、取付条件を先に確認する
荷物を積みたい人は純正オプションが用意されています。FキャリアMV用が5,170円、その上に付けるMV アルミバスケット360が5,280円、ビッグバスケットアルミMV用が4,950円。木製のMV ウッドバスケットは15,400円で、こちらは縦220mm×横290mm×高さ160mm、最大積載重量3kgです。
注意点は取付条件です。MV アルミバスケット360とビッグバスケットアルミMV用は、装着にFキャリアMV用が必要と公式に明記されています。FASHION BASKET(4,840円)とAW カジュアルバスケット(4,400円)は、さらにボトム固定金具も要ります。カゴ単体の値段だけ見て予算を組むと足が出ます。
後ろに積むならシートポストラックが3,740円。対応シートポスト径は24.4~31.8mm、長さ350mm、最大耐荷重15kgで、フレームサイズが小さい車体には取付不可と注記されています。370mmサイズを選ぶ人は、購入前に販売店へ確認してください。
実は、軽量化より先にやるべきことがある
ミニベロを買うと真っ先にパーツの軽量化を考えたくなりますが、意外と知られていないのは、12.5kgの車体で数百グラム削るより、空気圧を適正に保つほうが走りの体感が変わるということです。空気の抜けたタイヤは転がり抵抗が跳ね上がり、同じ力で進む距離が目に見えて落ちます。
順番としては、①空気圧の管理、②タイヤとチューブを用途に合ったものへ、③必要ならホイール、という流れが費用対効果に見合います。特に純正の英式チューブから管理しやすい形式へ替えるだけでも、日々の手間が減ります。
逆に、ブレーキやヘッドパーツといった安全に直結する部分は、軽量化目的で気軽にいじる場所ではありません。作業に不安があるなら自転車店へ持ち込んでください。
他ブランドと並べたとき、ルイガノのミニベロはどこに立つか
tern Link A7──65,780円で折りたためる12.1kg
折りたたみも視野に入れるなら、比較対象になるのがtern Link A7です。公式サイトによると税込65,780円、重量12.1kg、変速は1×7の外装7段。タイヤはKenda K westの406、20×1.75で、こちらも英式バルブです。適応身長は142cm~190cmと幅広く、家族で共有しやすい設定になっています。
大きな違いは折りたたみ機構の有無です。Link A7は39×80×73cmまで畳めるので、クルマの荷室に積む、玄関に立てて置くといった使い方ができます。EASEL7.0は折りたたみ機構を持たない構成なので、この点は明確な差です。
その代わり、折りたたみ機構はヒンジという可動部を抱えることを意味します。定期的な締め付け確認が必要で、車体価格も上がります。畳む予定がないなら、機構の無いほうが構造としてはシンプルです。詳細はtern公式のLink A7ページで確認できます。
DAHON Boardwalk D7──75,900円・12.5kgの定番折りたたみ
もう一つの比較対象がDAHON Boardwalk D7です。公式で税込75,900円(本体価格69,000円)、重量12.5kg、7段変速。タイヤはCST C1762の20×1.50で、折りたたみサイズはW78×H65×D34cm、適応身長は142cm~193cmです。
重量はEASEL7.0と同じ12.5kgですが、こちらは折りたためる分の機構が入ってこの数字。価格差を折りたたみ機構への投資と見るか、不要な装備と見るかが判断の分かれ目になります。なおBoardwalk D7には前後フェンダーやスタンドが標準で付くとは限らないので、実用装備の有無は店頭で確認してください。
3台を並べると、EASEL7.0は「折りたためない代わりに、実用装備込みで53,900円」という位置づけになります。用途が通勤・通学・買い物に限られるなら、この割り切りは合理的です。
| 目的・シーン | おすすめの選択 | 価格(税込) |
|---|---|---|
| 片道5km前後の通勤・買い物 | EASEL7.0(フェンダー・スタンド・ライト込み) | 53,900円 |
| 平坦な街を身軽に流したい | EASEL SS(10.0kg・451・変速なし)※在庫限り | 53,900円 |
| クルマに積む・玄関に立てる | tern Link A7(折りたたみ39×80×73cm) | 65,780円 |
| 週末に距離を伸ばしたい | EASEL9.0(クラリス16段・油圧ディスク)※在庫限り | 108,900円 |
電動アシストのミニベロを探している人へ
ルイガノにはEASEL INTER5E DI2というミニベロEバイクもありました。シマノ STEPS E5080を積み、内装5段をDI2で自動変速する構成で、重量18.5kg(410mmサイズ)、ECOモードでの航続距離105km、充電時間6.5h、価格は294,800円(本体価格268,000円)。公式ページには2021年5月初旬発売予定と記載されています。
ただし2026年8月時点の公式自転車一覧にこのモデルの掲載はありません。現行として買える製品ではないので、電動アシストのミニベロを探しているなら、他ブランドの現行モデルを軸に検討するほうが確実です。中古で見かけた場合は、バッテリーの劣化状態と補修部品の供給を必ず確認してください。
なお電動アシスト車は、バッテリーとドライブユニットが車体寿命を左右します。ミニベロに限らず、購入時は補修部品の供給期間を販売店に確認しておくと安心です。
クロスバイクと迷っているなら
ここまで読んで「やっぱり700Cのクロスバイクのほうがいいのでは」と思った人は、その感覚を大事にしてください。ミニベロが向くのは、駐輪スペースが狭い、乗り降りが多い、街中の短距離が中心という条件のときです。片道10km以上を毎日走るなら、ホイールの大きい車種のほうが疲れにくい傾向があります。
逆に、信号の多い市街地でストップ&ゴーを繰り返すなら、加速の軽い小径ホイールが効きます。EASEL7.0がホイールベースを長めに取っているのも、この使い方を想定した設計です。
デザインで選びたい人向けに、街乗り向けクロスバイクの比較もまとめています。

まとめ:ルイガノのミニベロは「現行1台をどう活かすか」で決まる
もし今日ひとつだけ動くなら、ルイガノ取扱店に足を運んで、EASEL7.0の370mm・410mm・450mmのうち自分に合うサイズをまたがって確かめてください。適応身長の表記は下限しか示されておらず、数字だけでは決めきれません。またがった感触が分かれば、在庫限りのEASEL SSやEASEL9.0を検討するときの基準にもなります。カゴやキャリアを付けたい人は、その場でFキャリアMV用の要否も一緒に相談しておくと二度手間になりません。
※価格・仕様・ラインナップは2026年8月時点で各メーカー公式サイトに掲載されていた内容です。予告なく変更される場合があるため、購入前に公式サイトと販売店で最新情報をご確認ください。

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