自転車店の売り場で「予算7万円くらいで、通勤にも週末にも使えるクロスバイクを」と相談されたとき、候補に必ず挙がるのがブリヂストンのXB1です。ただ、いざ調べ始めると「同じ値段でジャイアントも買える」「TB1のほうが装備は多い」と情報が交錯して、結局どれが自分向きなのか分からなくなる人がとても多い。
先に結論を言ってしまうと、XB1は「11.9kg台の軽さと、ライト・スタンド・ワイヤー錠の標準装備を、66,800円という1つの値札にまとめた1台」です。走りの尖った性能ではなく、買ったその日から追加出費なしで走り出せる設計そのものが、この車体の売りになっています。
この記事では、ブリヂストンサイクル公式のスペック表をもとに、XB1の重量・サイズ・変速・装備を数字で分解し、同価格帯のESCAPE R3やあさひのプレシジョン スポーツ、そして同じブリヂストンのTB1・クロスファイヤーと横並びで比べます。そのうえで、サイズの選び方、買った日にやる手続き、買った後に効いてくる維持のコツまで通しで整理します。
・XB1の価格・重量・変速・標準装備を公式スペックの数字で把握できる
・同価格帯のクロスバイク3台と横並びで比較して、向き不向きが判断できる
・4サイズ(390mm〜540mm)から自分の身長に合う1台を選べる
・買った日にやる防犯登録・盗難補償の手続きと、2026年の新ルールがわかる
ブリヂストンのXB1はどんなクロスバイクなのか

66,800円という値札に何が含まれているか
XB1のメーカー希望小売価格は66,800円(税込)で、これは390mmから540mmまで4サイズすべて共通です。公式サイトの表記では最新モデルが2026年8月上旬発売予定となっており、タイヤはグリップと耐パンク性を狙ったリベルクタイヤが採用されています。
この価格が他社と違うのは、ランプ・ベル・前後リフレクター・ホイールリフレクター・サイドスタンドが標準で付き、さらにワイヤー錠(ディンプルキー、スペアキー対応)まで付属する点です。スポーツ自転車は本体価格のほかにライトや鍵、スタンドを買い足すのが一般的なので、値札がそのまま乗り出しに近い金額になるモデルは実はそう多くありません。
通勤や通学のように「毎日乗って、毎日どこかに停める」使い方をする人ほど、この設計の恩恵は大きくなります。逆に、最初から好みのライトや鍵を選びたい人にとっては、付属品が価格に乗っている分だけ割高に感じる場面もあります。標準装備品の重量は590gと公表されているので、軽さを突き詰めたい人は外す前提で考えることになります。
アルミフレームとアルミホークで11.9kgに収まっている
XB1の重量はフレームサイズごとに公表されていて、390mmが11.7kg、440mmが11.8kg、490mmが11.9kg、540mmが12.0kgです。フレームは10万回のJIS耐久疲労テストをクリアした安全設計のアルミフレーム、フロントフォークもアルミホークで、ハンドル・ステム・シートポストにもアルミパーツを使っています。
この数字は、標準装備品590gを含んだ状態での値です。つまりライトやスタンドを外した車体だけなら約11.3kgの計算になり、装備込みで11.9kgという数字は、同じ価格帯のシティ寄りモデルと比べるとかなり健闘している部類に入ります。
実用面では、マンションの外廊下や駐輪場の2段ラック上段に持ち上げる場面で差が出ます。15kgを超える車体を毎日持ち上げるのはそれなりの負担ですが、12kg前後なら片手でも扱える人が多い。ただしアルミフレームは路面の細かい振動を拾いやすい素材でもあるので、荒れた舗装が続く通勤路ではタイヤの空気圧やグリップで乗り心地を調整する必要があります。
24段変速の中身は48/38/28Tと11-32T
XB1の変速はフロント3段×リヤ8段の24段です。フロントのギア歯数は48/38/28T、リヤスプロケットは11-32T(8段)、クランクはシマノTY501-70でクランク長170mm。ハンドル幅は560mmで、ブレーキは前後ともV形ブレーキ、フロントには効き過ぎを抑えるパワーモジュレーターが付きます。
「24段もいらない」と言われがちですが、フロントに28Tの小さいギアがあることの意味は大きい。坂の多い通学路や、荷物を背負って帰る夕方に、脚を止めずに登れる余地が残ります。逆に平坦な街しか走らないなら、実際に使うのはフロント中段の38Tとリヤ数枚に落ち着くのが普通です。
注意点として、フロント3段はチェーンの斜め掛け(フロント内側×リヤ内側など)で異音が出やすく、変速の調子を崩すと「ガチャつく」原因になります。慣れないうちは、フロントを38Tに置いたままリヤだけで走り、坂でだけフロントを落とす使い方が扱いやすいはずです。
700×32Cのリベルクタイヤは街乗り寄りの太さ
タイヤは700×32Cのリベルクタイヤで、パンクプロテクターとチューブガード構造、セミブロックトレッドを採用しています。クロスバイクとしては28C前後が標準的なので、32Cは太めの部類です。
太いタイヤは接地面が広く、濡れたマンホールや歩道の段差でのふらつきが減ります。空気を入れた状態での衝撃吸収も効くので、通勤路に荒れた舗装や砂利の駐輪場が混ざる人には現実的な選択です。一方で、同じ空気圧なら細いタイヤより転がりは重くなるため、平坦な道でスピードを伸ばしたい人には物足りなく感じられます。
なお、XB1にはドロヨケが付属しません。32Cの太いタイヤは雨天時に跳ね上げる水量も多いので、雨の日も乗る前提ならドロヨケは別途用意する前提で考えておくのが安全です。フロント・リヤともチャイルドシートは装着できない旨が公式に明記されている点も、家族用途を考えている人は先に確認しておきたいところです。
| 重量 | 11.7kg(390mm)/11.8kg(440mm)/11.9kg(490mm)/12.0kg(540mm)※標準装備品590g込み |
| サイズ・対応規格 | 700×32C/V形ブレーキ(前はパワーモジュレーター付き)/24段(3×8) |
| 素材・仕様 | アルミフレーム+アルミホーク/48/38/28T・11-32T/クランク長170mm/ハンドル幅560mm |
| 価格 | メーカー希望小売価格 66,800円(税込・全サイズ共通) |

標準装備は「値段に含まれた手間」だと考えるとわかりやすい
後から買うと積み上がる装備が最初から付いている
クロスバイクを買った人が最初に直面するのが、ライト・鍵・スタンドの追加購入です。たとえばキャットアイのHL-EL145 URBANは50ルーメン・単3形アルカリ乾電池2本・重量78gのエントリー向けライトで、サイクルベースあさひの通販では1,980円(税込)で扱われています。鍵とスタンドを足せば、装備一式で数千円の追加になるのが普通です。
XB1はここが最初から埋まっています。フロントにはバッテリーライト1000(LEDバッテリーランプ)、フレーム直付けのサイドスタンド、ワイヤー錠、ベル、前後リフレクターとホイールリフレクターが標準。店頭で受け取ってそのまま帰れる状態になっているわけです。
ただし「付いている=十分」とは限りません。乾電池式・バッテリー式のライトは、充電や電池交換を忘れると点かないという弱点があります。夜間の無灯火は青切符の対象行為でもあるので、予備電池を1セット常備するか、明るさが足りないと感じたら早めに買い足す判断をしておきたいところです。
ワイヤー錠は「1つ目の鍵」として考える
付属するワイヤー錠はディンプルキーでスペアキーにも対応しますが、ワイヤー錠は構造上、専用工具で切断されるリスクが残ります。駅前の長時間駐輪や、屋外に一晩置く環境なら、U字ロックやチェーンロックをもう1本足す二重ロックが現実的な備えです。
ブリヂストンの3年間盗難補償も、防犯登録に加入したうえで施錠していて盗難された場合が対象とされています。つまり「鍵をかけていた」ことが補償の前提であり、付属のワイヤー錠はその条件を満たすための最低限の道具、と位置づけて考えるのが正確です。
鍵の選び方は盗難対策の中でも効果が読みやすい領域なので、買い足す前に強度の指標を確認しておくと無駄が減ります。

付いていないものも把握しておく
XB1にドロヨケは付属しません。オプションとしてドロヨケセットやリヤキャリヤ、アルミパイプバスケットが用意されていますが、いずれも別途購入と取り付けが必要です。フロント・リヤのチャイルドシートは装着できないと公式に明記されています。
「装備が充実しているから何でもできる」と考えると、この点で期待とずれます。XB1の標準装備は、あくまで“スポーツ自転車を街で日常的に使うための最小セット”であって、買い物や送迎まで含めた生活車の装備ではありません。
逆に言えば、あとから足す前提のカスタム余地が残っているとも言えます。通勤で書類を運ぶならリヤキャリヤ、雨の日も乗るならドロヨケ、と用途が固まってから追加するほうが、無駄な装備を背負わずに済みます。
ドロヨケは付属しません。雨の日も通勤・通学で使う予定なら、購入時にドロヨケセットを一緒に手配できるか店頭で確認しておくと、後日の取り付け工賃と往復の手間を省けます。またフロント・リヤともチャイルドシートは装着できないため、子どもの送迎を兼ねたい場合は別の車種を検討してください。
11.9kgは軽いのか、同じ予算の3台と並べてみる

ジャイアント ESCAPE R3との距離は0.8kg
クロスバイクの定番であるGIANT ESCAPE R3の2026年モデルは69,300円(税込)、重量11.1kg(Sサイズ)です。タイヤは700x32Cで変速は3×8の24段、ブレーキはTektro TK837ALのリムブレーキ、フレームはALUXX-Grade Aluminum。スペックの骨格はXB1とかなり近い位置にあります。
XB1の490mmが11.9kgなので、その差は0.8kg。走り出しの軽さでは有利ですが、ESCAPE R3にはライトも鍵もスタンドも付きません。純粋な車体性能で選ぶならESCAPE R3、乗り出しの手間と追加費用を抑えたいならXB1、という整理になります。
フレームサイズの対応身長もXS 155-170cm/S 160-175cm/M 170-185cm/L 180-195cmと、XB1より高身長側に寄っています。小柄な人ほどXB1の390mm(138cm~151cm)のような下限の低いサイズが効いてくる、という違いも見逃せません。

クロスバイクを探し始めると、ほぼ必ず名前が挙がるのがジャイアントのエスケープです。自転車店の売り場でも「まずこれを見てください」と案内される機会が多く、通勤通学…
あさひのプレシジョン スポーツは39,600円で11.4kg
価格だけを見ると、サイクルベースあさひのプレシジョン スポーツ -K(24段変速)は39,600円(税込)で、重量は430mmが11.2kg、470mmが11.4kg、510mmが11.5kg。タイヤは700x28Cで、変速はフロント48/38/28T・リヤ12-32Tの3×8、ブレーキはアロイV-BRAKE、サイドスタンドは標準で付きます。
数字だけ並べると「安くて軽い」ように見えます。ただし適応身長は430mmが165cm〜、470mmが170cm〜、510mmが175cm〜と設定されており、小柄な人が選べる範囲は狭い。ライトと鍵も別途必要です。
価格差をどう見るかは、何にお金を払うかの判断です。XB1の場合、その差の中に標準装備一式と3年間盗難補償、そして全国のブリヂストン取扱店で見てもらえる販売網が入っています。「安いほうが正解」でも「高いほうが正解」でもなく、購入後のサポートをどれだけ重視するかで答えが変わります。
失敗パターン:カタログ重量を違うサイズ同士で比べてしまう
比較でいちばん多い失敗が、サイズの違う車体の重量を並べてしまうことです。XB1は390mmで11.7kg、540mmで12.0kgと、同じモデル内でも幅があります。ESCAPE R3の11.1kgはSサイズの値で、Lサイズなら当然もう少し増えます。
原因は、メーカーがカタログに載せる代表値のサイズがそろっていないこと。対策はシンプルで、「自分が買うサイズの値同士で比べる」ことに尽きます。公式スペック表にはサイズごとの重量が並んでいるので、身長から候補サイズを先に絞ってから重量を見る順番にすると、比較がぶれません。
もう一つ、標準装備込みかどうかも要確認です。XB1の公表値は標準装備品590g込み。装備なしの車体重量と比べれば当然不利に見えますが、実際に乗る状態で比べれば差は縮まります。
| 項目 | ブリヂストン XB1 | GIANT ESCAPE R3 | あさひ プレシジョン スポーツ -K |
|---|---|---|---|
| 重量・サイズ | 11.9kg(490mm)/4サイズ(390mm〜540mm) | 11.1kg(Sサイズ)/XS〜Lの4サイズ | 11.4kg(470mm)/430mm・470mm・510mm |
| 規格・変速・ブレーキ | 700×32C/24段(3×8)/V形ブレーキ | 700x32C/24段(3×8)/Tektro TK837AL | 700x28C/24段(3×8)/アロイV-BRAKE |
| 標準装備 | ライト・ベル・リフレクター・サイドスタンド・ワイヤー錠 | 公式スペックに装備の記載なし | サイドスタンド |
| 価格(税込) | 66,800円 | 69,300円 | 39,600円 |
390mm・440mm・490mm・540mmはどう選び分けるか
公式の適正身長は隣のサイズと重なっている
XB1の適正身長範囲は、390mmが138cm~151cm、440mmが149cm~163cm、490mmが161cm~175cm、540mmが173cm~187cmです。よく見ると、149cm〜151cm、161cm〜163cm、173cm〜175cmの3か所で隣のサイズと重なっています。
この重なりは、身長だけでサイズが決まらないことを示しています。同じ身長でも脚の長さや腕の長さ、乗る姿勢の好みで最適解は変わる。だからメーカーは幅を持たせているわけです。
重なり範囲に当たった場合の一般的な考え方は、前傾を深めて走りたいなら大きいほう、街中で足つきの安心を優先するなら小さいほうです。ただしこれは目安で、最終判断はまたぎやすさと、サドルを適正高さに上げたときにハンドルが遠すぎないかを実車で確かめるのが確実です。
小柄な人ほどXB1の選択肢が残る
XB1が他のクロスバイクと違うのは、いちばん小さい390mmが身長138cm~151cmまでカバーしている点です。多くのクロスバイクは150cm台後半からの設定が中心で、150cmを切る身長だと選べるモデルが一気に減ります。
中学生の通学用や、小柄な女性の通勤用として候補に挙がりやすいのはこの理由です。440mmでも149cm~163cmと守備範囲が低めに取られているので、成長期の途中で買っても数年使い続けやすい設計になっています。
注意したいのは、小さいサイズほどハンドル幅560mmが相対的に広く感じられる場合があること。ハンドルは切り詰めやグリップ交換で調整余地がありますが、いずれも走行に関わる部分なので、違和感があれば自分で加工せず自転車店に相談してください。
失敗パターン:通販で身長だけを頼りにサイズを決める
通販ならXB1のXBC496が55,880円(税込)といった価格で出ていることもあり、金額だけ見れば店頭より魅力的に映ります。ただ、サイズ選びを身長の数字だけで済ませると、届いてから「サドルを下げ切ってもまたげない」「ハンドルが遠くて手首が痛い」という失敗が起きます。
原因は、適正身長が“乗れる範囲”であって“最適な範囲”ではないこと。特に重なり範囲の身長では、実車でまたいでみないと判断がつきません。対策は、購入は通販でも構わないので、先に実車のある店でサイズだけ確かめておくことです。
ブリヂストンは取扱販売店や修理サポート店を公式サイトの検索から探せるようになっています。展示があるかどうかは店舗ごとに違うので、電話で在庫サイズを確認してから出向くと空振りが減ります。
フレームサイズ=サドルを支えるシートチューブの長さをmmで表した数値。XB1の「490mm」はホイールの大きさではなくフレームの寸法です。クロスバイクはホイール径(700C)が共通で、フレームサイズで体格に合わせる作りになっているため、同じ700Cでも390mmから540mmまで4種類が用意されています。
ブリヂストンのXB1とTB1、選ぶ基準はどこにあるか
TB1は同じ66,800円でも15.3kgの通学車
同じブリヂストンのTB1は、価格がXB1と同じ66,800円(税込)。重量は480mmが15.3kg、420mmが15.1kgで、乗車可能最低身長は480mmが155cm~、420mmが144cm~。変速は7段で、タイヤは27×1-3/8WOです。
XB1の490mm(11.9kg)とTB1の480mm(15.3kg)では3.4kgの差があります。この差の正体は、TB1に付くドロヨケ、サークル錠、ハブダイナモ発電式の「点灯虫」オートライト、ステンガードチェーンといった装備です。つまりTB1は重い代わりに、通学で必要なものがほぼ全部載っている。
選び分けの基準はシンプルです。毎朝の点灯の手間や電池切れを避けたい、雨の日も必ず乗る、鍵を持ち歩きたくない——そういう人はTB1。車体の軽さと走りの気持ちよさを優先し、装備は自分で選びたい人はXB1です。
クロスファイヤーは67,800円で26×1.95HEの太いタイヤ
もう1台の比較対象がクロスファイヤーです。価格は67,800円(税込)、重量は420mmが14.7kg、340mmが14.6kg。適正身長は420mmが156cm~170cm、340mmが137cm~156cm。変速は21段で、タイヤは26×1.95HEとかなり太い設定です。
26インチの太いタイヤは、段差や未舗装路での安定感が高く、ジュニアマウンテンからの乗り換え先としても位置づけられています。XB1の490mm(11.9kg)とクロスファイヤーの420mm(14.7kg)では2.8kgの差があるので、走りの軽快さではXB1が上です。
ここで見落とされがちなのが盗難補償の違いです。XB1とTB1は3年間盗難補償、クロスファイヤーは1年間盗難補償と、同価格帯でも補償期間が異なります。ブリヂストンのスポーツ向けラインナップはほかにアルベルトスポーツが69,800円、エルビーワン デラックスが49,800円、エルビーワンが43,800円と並び、価格帯ごとに装備と補償の組み合わせが変わる構成になっています。
実は、重量差より「3年」という数字のほうが効いてくる
意外と知られていないのですが、XB1を選ぶ実利としていちばん大きいのは、3.4kgの軽さより3年間盗難補償のほうかもしれません。ブリヂストンの3年間自転車盗難補償は加入料が無料で、盗難時は3,300円(税抜3,000円)で同一車種を補償する仕組みです。
クロスバイクは駅前や学校の駐輪場に置く時間が長く、盗難リスクが高い乗り物です。66,800円の車体を失えば痛手ですが、この補償があれば同じ車種に戻れる。加入料が無料である以上、使わなければ損もしません。
ただし条件があります。防犯登録に加入したうえで施錠していて盗難された場合が対象で、自転車1台につき1回のみ有効。購入後20日以内を目途に、購入者オンライン登録か付属の盗難補償カード(ハガキ)の郵送で加入登録を済ませる必要があります。ここを忘れると補償は効きません。
| 目的・シーン | おすすめの選択 | 価格(税込) |
|---|---|---|
| 片道5〜10kmの通勤で軽さ重視 | XB1(11.9kg/490mm・装備込み) | 66,800円 |
| 雨の日も乗る通学・点灯の手間を省きたい | TB1(オートライト・ドロヨケ・サークル錠) | 66,800円 |
| 段差や未舗装が多い道・小柄な中高生 | クロスファイヤー(26×1.95HEの太いタイヤ) | 67,800円 |
| 予算を抑えて始めたい | エルビーワン(シンプル装備) | 43,800円 |
買ったその日に済ませておきたい3つの手続き
防犯登録は法律で定められた手続き
自転車の防犯登録は、「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律」第12条第3項により、利用者に義務づけられています。罰則規定はありませんが、盗難時の発見や所有者確認の根拠になる制度です。
登録料は都道府県ごとに異なり、千葉県警察の案内では700円(2025年7月1日から)。有効期限は登録日から10年間です。自分の地域の金額は、都道府県警察または自転車防犯協会の公式ページで確認してください。
手続きは購入した店で同時に済ませるのがいちばん簡単です。通販で買った場合は、防犯登録所の表示がある自転車店に車体と販売証明書、身分証を持ち込む形になります。後回しにすると、盗難補償の条件を満たせなくなる点にも注意が必要です。
盗難補償の加入登録は購入後20日以内が目途
ブリヂストンの3年間自転車盗難補償は、買っただけでは有効になりません。購入者オンライン登録をするか、自転車に付属している盗難補償カード(ハガキ)を郵送する必要があり、申込期限は購入後20日以内が目途とされています。
自己負担は3,300円(税抜3,000円)で同一車種を補償、加入料は無料、自転車1台につき1回のみ有効。防犯登録に加入したうえで施錠していて盗難された場合が対象という条件も、あらためて確認しておきたいところです。
なお、3年補償が適用されない場合に備えた1年間自転車盗難補償もあり、こちらの自己負担はメーカー希望小売価格の60%+組立手数料(大人車2,750円)。自己負担額がまったく違うので、3年補償の登録を忘れないことが実質的な節約になります。
2026年4月から青切符の対象になっている
2026年(令和8年)4月1日から、自転車にも交通反則通告制度(青切符)が適用されました。対象は16歳以上の自転車運転者で、16歳未満は従来どおり指導警告が行われます。
警察庁が公表している反則金額は、携帯電話使用等(保持)が12,000円、遮断踏切立入りが7,000円、信号無視が6,000円(点滅信号を無視した場合は5,000円)、指定場所一時不停止等が5,000円、速度超過は超過速度15km/h未満で6,000円。全体としては3,000円から12,000円の範囲に設定されています。
あわせて、道路交通法第63条の11により、令和5年4月1日から全年齢の自転車利用者に乗車用ヘルメット着用の努力義務が課されています。警察庁の自転車安全利用五則も「車道が原則・左側を通行/交差点では信号と一時停止/夜間はライト点灯/飲酒運転は禁止/ヘルメットを着用」の5つ。XB1にはヘルメットは付属しないので、乗り出し時に一緒に用意しておくのが現実的です。
買った後に効いてくる維持のポイント
700×32Cの空気圧管理が乗り味の8割を決める
XB1で最初に覚えたいのは空気圧の管理です。700×32Cのタイヤは細いロード用ほどシビアではありませんが、それでも空気が抜けた状態で走ると転がりが重くなり、段差でリム打ちパンクを起こしやすくなります。
適正空気圧はタイヤ側面に表記されているので、その範囲内で調整するのが原則です。数値はタイヤの銘柄や体重で変わるため、一律に「何barが正解」と断定はできません。週1回、乗る前にタイヤを指で押して硬さを確かめる習慣をつけるだけでも、パンクの頻度は目に見えて減ります。
空気入れは、口金がタイヤのバルブ形式に合っているかを先に確認してください。合わない口金で無理に押し込むとバルブを痛めます。空気圧の測り方と目安の決め方は、別の記事で数字を追って整理しています。

クロスバイクを買って最初にぶつかる壁が、空気圧です。「5気圧くらい」と店で言われたものの、ポンプのゲージには「psi」と「bar」の二重目盛りが刻まれていて、ど…
V形ブレーキとパワーモジュレーターの扱い
XB1のブレーキは前後ともV形ブレーキで、フロントにはパワーモジュレーターが付きます。これは握力に対してブレーキの効きが立ち上がりすぎないよう調整する部品で、前輪のロックによる転倒を抑える狙いがあります。
日常点検で見るのはシューの残り厚みと、リムとのすき間です。ブレーキレバーを握ったときに握りしろが深くなってきたら、シューの摩耗かワイヤーの伸びが進んでいるサイン。雨天走行が多いとシューの減りは早くなります。
ただしブレーキは安全に直結する部品です。すき間の調整やシュー交換は手順を誤ると効きが極端に落ちます。作業に少しでも不安があるなら、自分で触らず自転車店に持ち込んでください。ブリヂストンは公式サイトで修理サポート店を検索できます。
交換で満足度が上がるのはグリップとサドル
XB1に乗り始めて不満が出やすいのは、手のひらの痛みとお尻の痛みです。標準のグリップはロックリング付き、サドルはスポーツサドル。どちらも標準的な仕様ですが、体格や乗車時間によっては合わないことがあります。
グリップは手のひらを支える面が広いタイプに替えると、長時間の通勤で手首にかかる負担が軽くなります。サドルは幅と座面形状の相性が大きく、値段の高さより自分の骨盤幅との合致が重要です。どちらもハンドル・シートポストの径に合う製品を選ぶ必要があるので、購入前に規格を確認してください。
一方で、ステムやヘッドまわりの分解を伴うカスタムは難易度が上がります。「誰でも簡単にできる」と紹介されることもありますが、締め付けトルクを誤ると走行中の破損につながる箇所です。不安があれば自転車店に任せるのが結果的に安上がりです。
まとめ:XB1は「乗り出しの完成度」で選ぶ1台
最初の一歩としておすすめしたいのは、自分の身長を適正身長範囲に当てはめて候補サイズを1つか2つに絞り、その在庫がある店を公式サイトの販売店検索で探すことです。またがって足つきとハンドルの遠さを確かめれば、迷いはほぼ解消します。そのうえで、通勤路に雨と坂がどれくらいあるかを思い返せば、XB1とTB1のどちらが自分の生活に合うかも見えてきます。
※価格・スペック・制度の内容は変更される場合があります。最新情報はブリヂストンサイクル公式サイト、各種補償制度・防犯登録、警察庁 自転車ポータルサイトでご確認ください。

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