ノグライトが気になっているけれど、ラインナップが多すぎてどれを買えばいいのか分からない。シリコンの小さなライトと、アルミボディの明るいライトは何が違うのか。夜の通勤や通学で「これ1本で法律上足りるのか」も気になりますよね。
先に結論をお伝えします。夜道を照らすフロントなら、現行のBLINDERシリーズから速度に合わせて400〜1400ルーメンの中で選び、後ろは反射器材に加えてリアライトを足す。12gのPLUSや20gのFROG V3は「照らす」ためではなく「見せる」ための補助灯として使う。この役割分担さえ押さえれば、ノグライト選びで大きく外すことはありません。
この記事では、日本の正規代理店ダイアテックが公開している公式スペックを元に、現行モデルの明るさ・重量・バッテリー容量・価格を横並びで比較します。あわせて、在庫限りで終了する旧世代モデルや自主回収の対象ロット、2026年4月から始まった青切符での無灯火の扱いまで、買う前に知っておきたい点を整理しました。
・ノグライトの系統(BLINDER/PLUS・FROG/COBBER)と役割の違い
・現行BLINDER 400〜1400と80 STVZOの公式スペック比較
・旧世代600/900/1300の扱いと、900/1300の自主回収の確認ポイント
・通学・通勤・ロードバイク・ランニング兼用など、使い方別の組み合わせ
ノグライトとは?シリコンの小型灯とアルミの高出力灯が同じブランドにある理由

ひとことで言うと「見せるライト」と「照らすライト」の両方を持つブランド
ノグ(KNOG)のライトは、大きく分けて「周囲に自分の存在を見せる小型ライト」と「前方の路面を照らす高出力ライト」の2つの顔を持っています。ここを最初に理解しておくと、ラインナップの多さに迷わなくなります。
理由は製品の数字にはっきり出ています。小型のPLUSは本体重量12g・フロント最大40ルーメン、FROG V3は20g・フロント40ルーメンと、いずれも手のひらに収まるサイズです。一方でBLINDERの現行フロントは、最大400〜1400ルーメンのアルミボディで、重量はシリコンバンド込みで155g〜180gあります。同じブランドでも、明るさで約10倍から30倍以上の開きがあるわけです。
お店でよくあるのが「ノグのライトって、あのカエルみたいな小さいやつですよね?」という質問です。確かにシリコン製の小さなライトで有名になったブランドですが、現在はロードバイクの夜間走行に使える1000ルーメン超のモデルまで揃っています。街乗りの補助灯を探している人と、郊外の暗い道を走る人では、選ぶべき系統がまったく違います。
注意したいのは、見た目の好みだけで小型ライトを選び、それをメインの前照灯にしてしまうケースです。40ルーメン級は点灯していることを周囲に知らせる力はあっても、街灯のない道で路面の段差を見つけるには足りない場面があります。どちらの役割を求めているのかを先に決めてから選びましょう。
日本の正規品はダイアテックが扱っている
日本でノグライトを買うなら、正規代理店のダイアテック株式会社が扱う「日本正規品」を選ぶのが安心です。公式の製品ページはダイアテックのKNOG公式サイトにまとまっており、日本語のスペック表・ユーザーガイド・取扱店舗一覧まで確認できます。
正規品を選ぶ理由は、トラブル時の窓口がはっきりしているからです。後ほど詳しく触れますが、BLINDER 900と1300では2025年8月25日にダイアテックから自主回収・交換の告知が出ています。こうした告知や交換対応は、国内の正規ルートで買った製品のほうが情報を追いやすくなります。
通販で探す場合も、商品名に「日本正規品」と書かれているか、ダイアテックの品番(54-から始まる商品コード)が載っているかを見ておくと判断材料になります。楽天の大手店舗では公式と同じ価格で並んでいることが多く、たとえばBLINDER 1000は公式・楽天ともに12,980円でした(2026年9月時点・時期により変動)。
一方で、海外通販や並行輸入品は価格が安く見えても、日本語の説明書や国内の交換窓口がない場合があります。数百円の差で窓口を失うのは割に合わないことが多いので、特にバッテリーを内蔵したBLINDERシリーズは正規品をおすすめします。
現行ラインナップは大きく3系統で整理できる
ダイアテックの公式サイトに並ぶバイクライトは数十種類ありますが、実用上は次の3系統で考えるとすっきりします。
1つ目はBLINDER(ブラインダー)シリーズ。フロントの主力で、現行は400・700・1000・1400ルーメンの4段階に、配光を工夫した80 STVZOが加わります。2つ目はPLUS・FROG V3などの小型シリコンライトで、軽さと付けやすさが持ち味です。3つ目はCOBBER(コバー)シリーズやBLINDER R-150などのリアライトで、横方向への見え方や減速時の点灯変化など、後方からの視認性に振った設計です。
この3系統を「フロントの主灯+リアの主灯+必要なら補助灯」と組み合わせるのが、ノグライトの基本的な使い方です。前後セットの商品もあり、BLINDER 400 & PLUS 20は8,910円、BLINDER 700 & PLUS20は11,990円で前後がそろいます。
ただし、系統ごとに充電方式が違う点には気をつけてください。BLINDERはUSB-C、PLUSは本体をUSBポートに直接挿すタイプ、BLINDER R-150はUSB-Aタイプです。ケーブルが付属しないモデルもあるので、手持ちの充電環境と合うかを買う前に確認しましょう。
ルーメン(lm)=ライトが出す光の総量。数字が大きいほど明るい。ルクス(lx)=照らされた面の明るさ。対向車への眩しさを抑えた配光の製品ではルクスで表記されることがある。COB LED=チップ・オン・ボード。小さなLEDを基板に敷き詰め、面全体が光る方式。IP67/IP65=防水・防塵の等級。数字が大きいほど水に強い。
ライトは何ルーメンあれば足りる?法律の最低ラインと走る場所で考える
法律が求めるのは「前方10メートル」と「後方100メートル」
まず押さえておきたいのは、法律が自転車のライトに求めている基準です。警視庁の自転車の交通ルールでは、前照灯は「白色又は淡黄色で、夜間前方10メートルの距離にある交通上の障害物を確認することができる光度を有するもの」、反射器材は「夜間、後方100メートルの距離から自動車の前照灯で照らして、その反射光を容易に確認できるもの」と説明されています。
ここで気づいてほしいのは、法律はルーメンの数字で基準を決めていないという点です。基準は「前方10メートルの障害物が見えるか」という結果で書かれています。つまり、ライトの明るさが何ルーメンなら合法、という線は法令上ありません。
実際の使い方で考えると、街灯のある市街地を通学・通勤で走るなら、BLINDER 400クラスの明るさがあれば前方の確認には十分な場面が多いはずです。一方で、街灯のない河川敷や郊外を走るなら、700〜1000ルーメンクラスのほうが余裕を持って路面を見られます。
注意点として、灯火の細かい基準は都道府県の公安委員会規則で定められています。東京都の規則では尾灯について「赤色で、夜間、後方100メートルの距離から点灯を確認することができる光度」とされていますが、住んでいる地域の規則もあわせて確認しておくと安心です。
2026年4月からは無灯火に5,000円の反則金
2026年4月1日から、16歳以上の自転車利用者の交通違反に「青切符(交通反則通告制度)」が適用されています。警察庁の反則行為と反則金の額の一覧では、無灯火(道路交通法第52条第1項)の反則金は5,000円とされています。
ライト選びで見落としがちなのが、同じ一覧に載っている「減光等義務違反(第52条第2項)」です。これも反則金は5,000円の区分に入っています。対向する車両や歩行者の交通を妨げるおそれがあるときに、灯火を操作する義務があるという規定です。
高出力のフロントライトを選ぶ人ほど、この点を意識しておきたいところです。1000ルーメン超のライトを上向きに付けたまま歩行者の多い道を走ると、相手の目をくらませてしまいます。明るさと周囲への配慮はセットで考えましょう。

夜、自転車のライトが点かない。電池を入れ替えようとしてフタを探しても、それらしいものが見当たらない——。ママチャリや通学車に付いているライトの多くは、そもそも電…
走る場所と速度で明るさの目安を決める
ルーメン数は「どこを・どのくらいの速度で走るか」で決めるのが現実的です。速度が上がるほど、止まるまでに進む距離が伸びるため、より遠くまで照らす必要があるからです。
目安としては、次のように考えるとノグの現行ラインナップと当てはめやすくなります。街灯の多い市街地を時速15km前後で走る通学・買い物なら400ルーメンクラス。郊外の暗い区間が混じる通勤なら700ルーメンクラス。ロードバイクで街灯のない道を速めに走るなら1000〜1400ルーメンクラスです。
ここで比べてほしいのが、ランタイム(点灯時間)です。BLINDER 700はHigh Steadyで2時間、BLINDER 1400はHigh Steadyで1.5時間と、明るいモデルほど最大光量での点灯時間は短くなります。片道30分の通勤なら問題になりませんが、夜のロングライドでは中間モードをうまく使う必要があります。
デメリットとして、明るいモデルほど重量も増えます。BLINDER 700は155g、BLINDER 1400は180gです(いずれもシリコンバンド込み)。ハンドル周りに他の装備が多い人は、重さと取り付けスペースも考えておきましょう。
失敗例:点滅モードだけで暗い道を走ってしまう
お店でよく聞く失敗が「電池を長持ちさせたくて、ずっと点滅モードで走っていたら、暗い道で段差に気づけなかった」というものです。
原因は、点滅モードが「見せる」ためのモードであり、路面を安定して照らすモードではないことにあります。BLINDER 1000のEco Flashは最大120時間と長持ちしますが、光量は130ルーメンで、しかも点滅です。連続点灯のHigh Steady(900ルーメン・2時間)とは役割がまったく違います。
対策はシンプルで、暗い区間では連続点灯モードを使い、街灯の多い区間や昼間の被視認性アップには点滅を使う、と場面で切り替えることです。どうしても点滅中心で使いたいなら、フロントを2灯にして片方を連続点灯、もう片方を点滅にする方法もあります。
・夜間の主灯は連続点灯モードで使う(点滅は補助)
・後ろは反射器材(リフレクター)を外さない。リアライトは追加で付ける
・高出力フロントはやや下向きに取り付け、歩行者や対向車の目線に当てない
・無灯火・減光等義務違反はどちらも反則金5,000円の区分(警察庁資料)
現行BLINDERフロント5モデルを数字で比べるとどれが買いか

最初の1セットならBLINDER 400 & PLUS 20
初めてノグライトを買う人、通学・街乗りが中心の人には、フロントとリアがセットになったBLINDER 400 & PLUS 20(8,910円)が選びやすい入り口です。
理由は、前後がそろう手軽さにあります。フロントのBLINDER 400は最大400ルーメン、1600mAhのバッテリーで、Highで2.5時間、Eco Flashで70時間の点灯が可能です(ダイアテック公式スペック)。IP67の防水、USB-C充電、対応ハンドル径は22〜28mmと29〜35mmの2段階です。リアのPLUS 20は最大20ルーメンで、マグネット式マウントから本体を外してバッグやウェアにも付けられます。
街灯のある道を片道5〜10km走る使い方なら、このセットで前後の灯火を一通り整えられます。上位のBLINDER 700 & PLUS20(11,990円)との違いはフロントの明るさとバッテリー容量で、郊外の暗い道が多いなら700のセットを検討するとよいでしょう。
デメリットは、リアのPLUS 20が最大20ルーメンの小型ライトである点です。交通量の多い幹線道路を走るなら、後方からの見え方を強化するために、専用のリアライトへの交換や追加も考えておきたいところです。
700と1000の差はバッテリー容量にある
BLINDER 700(9,900円)とBLINDER 1000(12,980円)で迷ったら、明るさよりもバッテリー容量の差に注目してください。
公式スペックでは、BLINDER 700は3350mAh・重量155g、BLINDER 1000は5000mAh・重量167gです。サイズはどちらも高さ110mm×幅27mm×奥行27mmで、見た目はほぼ同じです。重さの差は12gしかないのに、バッテリーは約1.5倍になります。さらにBLINDER 1000にはGoProマウントが付属します(700は付属の記載なし)。
片道20分程度の通勤なら、700で明るさもランタイムも十分です。一方、夜に1〜2時間走るサイクリングや、充電の頻度を減らしたい人には1000のほうが向いています。BLINDER 1000のモード表では、High Steady 900ルーメンで2時間、Medium Steady 450ルーメンで4時間、Low Steady 200ルーメンで8時間と、中間モードの持ちがよいのも特徴です。
注意点として、充電時間は700が4時間、1000が5時間とされています。帰宅後にすぐ充電して翌朝使う生活パターンなら問題ありませんが、出発直前に充電を始めても満充電にはなりません。
1400はロードバイクの夜間走行向け
BLINDER 1400(15,950円)は、ロードバイクで街灯のない道を走る人向けの最上位モデルです。6つのLEDで最大1400ルーメン、バッテリーは5000mAh、ビーム角度は23°です。
1000との違いは、LEDの数と最大光量です。1000が4LED・ビーム角度22°なのに対し、1400は6LEDです。その分、本体は高さ110mm×幅32mm×奥行32mmとひと回り太く、重量は180gになります。High Steadyのランタイムは1.5時間と、1000の2時間より短くなっています。
夜の峠道や郊外の暗い農道を速めに走る人向けで、市街地中心の通勤でこの明るさを使うと、対向者にとって眩しすぎる場面が増えます。中間モード(Medium Steady 650ルーメン・3時間)を普段使いにして、暗い区間だけHighにするのが現実的な使い方です。
デメリットは価格と重さです。1000より価格が上がり、ハンドル上の存在感も増します。走る道の暗さに合わせて選びましょう。
対向車に配慮するならBLINDER 80 STVZO
歩行者や自転車の多い道を走る人には、BLINDER 80 STVZO(10,890円)という選択肢があります。ダイアテックの説明では「歩行者・対向車の目線に光が当たらないよう設計」されたモデルです。
このモデルはルーメンだけでなくルクスでも光量が示されていて、HIGHは80ルクス・500ルーメンで2時間、MEDは45ルクス・250ルーメンで4時間、LOWは25ルクス・150ルーメンで12.5時間です。LOWで12.5時間持つので、毎日の通勤で充電回数を減らしたい人にも向いています。
サイクリングロードや河川敷の遊歩道など、すれ違う人が多い道で、明るさと周囲への配慮を両立したい人に合うモデルです。
注意点として、上側への光がカットされる分、看板や標識を照らす力は一般的な配光のライトより弱くなります。暗い山道で頭上の枝や標識も見たい人は、1000や1400のほうが合う場合があります。
| モデル | 最大光量 | バッテリー | 重量(バンド込) | 公式価格(税込) |
|---|---|---|---|---|
| BLINDER 400(PLUS 20とのセット) | 400ルーメン | 1600mAh | 公式ページで確認 | 8,910円(セット) |
| BLINDER 700 | 700ルーメン | 3350mAh | 155g | 9,900円 |
| BLINDER 1000 | 1000ルーメン | 5000mAh | 167g | 12,980円 |
| BLINDER 1400 | 1400ルーメン | 5000mAh | 180g | 15,950円 |
| BLINDER 80 STVZO | 500ルーメン(80ルクス) | 公式ページで確認 | 公式ページで確認 | 10,890円 |


12gのPLUSと20gのFROG V3は何のために付けるライトか
PLUSは自転車以外でも使える12gのウェアラブルライト
PLUSは、ノグらしさがもっとも分かりやすいモデルです。本体重量12g(マウント付きで16g)、サイズは14×66×18mmと、指1本ほどの大きさです。価格はフロント・リアとも2,970円、前後セットのPLUS TWINPACKは5,830円です。
特徴は、本体とバイクマウントがマグネットで分かれることです。駐輪時にライトだけ外して持ち歩けるので、盗難対策になります。本体にはクリップがあり、バッグのストラップやウェア、帽子にも挟めます。充電もUSBプラグが本体に内蔵されていて、ケーブルなしでUSBポートに直接挿せます(約4時間で充電)。
夜のランニングや犬の散歩、キャンプでの目印など、自転車以外の場面でも使いたい人には、この汎用性が効いてきます。自転車ではヘルメットやシートステーに付けて、補助灯として使うのが合っています。
注意点は、明るさとランタイムです。フロントは最大40ルーメン、Steadyで2時間、Eco Flashで40時間です。暗い道で路面を照らす主灯にはなりません。また、USBポートに直接挿す形状なので、パソコンやUSB充電器の差し込み口の向きによっては、周りのポートと干渉することがあります。
FROG V3は9種類のモードを持つ20gの定番
FROG V3は、かつて人気だった「FROG」を充電式にして復活させたモデルです。重量20g、フロント最大40ルーメン/リア最大20ルーメン、COB LEDを採用しています。価格はFROG V3 FRONTが3,960円、前後セットのFROG V3 TWINPACKが7,700円です。
PLUSとの違いは、モードの数と取り付け方です。FROG V3は9種類のライトモードを持ち、伸縮するシリコンストラップで自転車のあらゆる場所やヘルメットに巻き付けられます。曲面の基板にLEDを配置しているため、側面からの見え方も意識された設計です。最大連続点滅時間はフロント80時間、リア60時間とされています。
子どもの自転車やシティサイクルに「もう1灯」足したいとき、カラーを選んで楽しみたいときに向いています。公式サイトではSPIDER BLACKやTEQUILA SUNRISEなど6色が案内されています。
デメリットとして、防水はIP65で、BLINDERのIP67よりワンランク下です。雨の日に使うこと自体は想定されていますが、水たまりに落とすような使い方は避けましょう。また、充電はUSB-Cですが、ケーブルは付属しない点も覚えておいてください。
| 重量 | PLUS:本体12g(マウント付き16g)/FROG V3:20g(メーカー公表値) |
| 最大光量 | PLUS:フロント40ルーメン・リア20ルーメン/FROG V3:フロント40ルーメン・リア20ルーメン |
| 充電・防水 | PLUS:USBプラグ直挿し(ケーブル不要)約4時間/FROG V3:USB-C(ケーブル別売)3時間・IP65 |
| 公式価格(税込) | PLUS TWINPACK 5,830円/FROG V3 TWINPACK 7,700円(時期により変動) |
実は小型ライトの価値は「横から見える」ことにある
意外と知られていないけれど、小型ライトの本当の価値は明るさではなく、付ける場所の自由度にあります。
夜間の自転車は、真後ろや真正面よりも、交差点で横から来る車や歩行者から見落とされやすい位置関係になりがちです。ハンドルに付けたBLINDERは前方を照らすのには向いていますが、真横から見ると光が届きにくい角度があります。FROG V3は曲面基板で側面の視認性を意識しており、PLUSはヘルメットやバッグに付けて高い位置で光らせることができます。
つまり、小型ライトは「主灯の明るさを補うもの」ではなく、「主灯がカバーしにくい方向を補うもの」と考えると使い道がはっきりします。ヘルメットの後ろやリュックの肩ベルトなど、目線に近い高さで光らせると、ドライバーから気づかれやすくなります。
ただし、ヘルメットへの取り付けはヘルメット側の説明書で認められているかを確認してください。ストラップで締め付けすぎると、ヘルメットの素材を傷めることがあります。
リアライトはCOBBER REFLEXとBLINDER R-150のどちらを選ぶか

COBBER REFLEXは減速と傾きに反応する39gのリアライト
後方からの見え方を本気で強化したいなら、COBBER REFLEX REAR(11,990円)が現行ノグライトのリアでもっとも機能が多いモデルです。
ダイアテックの製品ページでは、曲がる方向に光が移動する「チルトリアクション」、減速を感知して後続に知らせる「ブレーキディレクション」、止まると消灯し動き出すと点灯する「オートオン/オフ」の3機能が紹介されています。重量は39g、サイズは28×43×62mm、330°の範囲に光を広げる設計です。Knog公式の英語スペックでは最大250ルーメン、800mAhのバッテリー、IP67、USB-C充電(ケーブル別売)とされています。
交通量の多い幹線道路を毎日走る通勤ルートや、夜のサイクリングで車と並走する時間が長い人に向いています。すべての機能はModeMaker 2.0で好みに合わせて調整できます。前後セットのCOBBER REFLEX TWINPACKは21,890円です。
デメリットは価格です。PLUS REARが2,970円なのに対し、COBBER REFLEX REARはその4倍ほどの価格になります。また、オートオン/オフは便利な反面、信号待ちで消灯する設定にしていると不安に感じる人もいるので、ModeMakerで挙動を自分に合わせて調整しておきましょう。
BLINDER R-150は150ルーメンを9モードで使い分けるタイプ
BLINDER R-150(12,980円)は、COBのLEDを使った150ルーメンのリアライトです。重量44g、サイズは高さ51mm×幅44mm×奥行77mm、モードは9種類、ランタイムは最大50時間です。
COBBER REFLEXとの違いは、センサーによる自動制御がない代わりに、ボタンで9種類の点灯パターンを切り替えるシンプルな構成であることです。側面もクリアになっていて、横方向への見え方にも配慮されています。エアロ形状のシートポストにも対応し、取り付けられるシートポスト径は22〜32mmです。
ロードバイクでシートポストがエアロ形状の人や、自動で光り方が変わる機能はいらないので明るさだけ確保したい人に向いています。ModeMakerには対応していないので、細かいカスタムをしたい人はCOBBER REFLEXのほうが合います。
注意点は充電方式です。BLINDER R-150はUSB-Aタイプで、フロントのBLINDERシリーズ(USB-C)とケーブルを共用できません。前後で充電ケーブルを分けて持ち歩くのが面倒な人は、この点を事前に確認しておきましょう。
反射器材があってもリアライトを付けたほうがいい理由
後ろに反射器材(リフレクター)が付いていれば、多くの地域で尾灯がなくても法令上は問題ないとされています。それでもリアライトを追加したほうがよい、というのがお店での実感です。
理由は、反射器材は「後ろの車のライトが当たったときに光る」ものだからです。警視庁の説明でも、反射器材の基準は「後方100メートルの距離から自動車の前照灯で照らして」確認できることとされています。つまり、車のライトが自転車に向いていない角度や、歩行者・他の自転車からは見えにくいことがあります。自ら光るリアライトなら、その弱点を補えます。
通学で夕方の帰りが遅くなる中高生、トンネルや薄暗い高架下を通る通勤ルートなどでは、リアライトの有無で後方からの気づかれやすさが変わってきます。
注意したいのは、リアライトを付けたからといって反射器材を外さないことです。電池切れや故障でライトが消えたとき、最後に残るのは反射器材です。サドル下のバッグで反射器材が隠れていないかも、あわせて確認しましょう。
車の多い道を毎日走るなら、減速や傾きで光り方が変わるCOBBER REFLEX REAR。自動制御はいらず、エアロシートポストに付けて明るさを確保したいならBLINDER R-150。コストを抑えて「見せる」灯火を足したいならPLUS REARやFROG V3。どれを選んでも、反射器材は外さずにそのまま残しておきましょう。
買う前に知りたい旧型・自主回収・取り付けの落とし穴
BLINDER 600/900/1300は在庫限りで終了
ノグライトを探していると、BLINDER 600・900・1300という名前をよく見かけます。これらは現行の400/700/1000/1400の前の世代にあたり、ダイアテックの製品ページでは「店頭在庫限り終了」と表記されています。Knogの米国公式サイトでも、600・900・1300は旧世代(older generation)として扱われています。
旧世代の公式価格は、BLINDER 600が8,690円、900が11,880円、1300が15,180円でした。現行モデルとスペックを比べると、600(3350mAh・155g)と700(3350mAh・155g)、900(5000mAh・167g)と1000(5000mAh・167g)は、バッテリー容量と重量が同じです。
在庫処分で安く見つけた場合、実用上の性能差は小さいので選択肢になり得ます。ただ、これから長く使うなら、現行モデルのほうが交換用パーツや情報を追いやすいのは確かです。
注意点として、900と1300は次の項目で説明する自主回収の対象です。旧世代を買うなら、まずこの確認を済ませてください。
失敗例:中古のBLINDER 900を回収対象と知らずに使う
見落としやすい失敗が、フリマアプリや中古で買ったBLINDER 900や1300を、回収対象かどうか確認せずに使ってしまうケースです。
ダイアテックは2025年8月25日に、BLINDER 900と1300について自主回収・交換のお知らせを出しています。理由は、バッテリーセルの製造品質管理に問題があり、発火のおそれがあるためです。対象かどうかは本体背面のバッチ番号で確認でき、対象ロットは告知ページに一覧で載っています。BLINDER 600は対象外と案内されています。
対策は、手元の900・1300の背面のバッチ番号を告知ページと照らし合わせることです。該当する場合は使用を中止し、オンラインフォームか販売店から申し込みます。交換品が届いたら、同梱の耐火袋に対象品を入れて返送する流れです。
中古で買った場合でも、まずは告知ページを確認してください。バッテリーを内蔵したライトは、見た目に異常がなくても内部の状態は分かりません。充電中に目を離さない、布団や燃えやすい物の近くで充電しない、といった基本も守りましょう。
ハンドル径とマウントの相性を確認する
BLINDERシリーズは、シリコンバンドとクリップマウントでハンドルに取り付けます。公式の対応ハンドル径は22〜28mmと29〜35mmの2段階です。
一般的なクロスバイクのフラットバーやロードバイクのドロップハンドルなら、多くの場合この範囲に収まります。ただ、ハンドルの中央付近はステムに近づくほど太くなる形状もあるので、取り付けたい位置の太さを見ておくと安心です。エアロ形状のハンドルにも対応しています。
GoProマウントの有無も確認ポイントです。BLINDER 1000と1400にはGoProマウントが付属しますが、700では付属の記載がありません。サイクルコンピューターのマウントの下にライトを吊り下げたい人は、この違いを意識してください。
注意点として、ステムやハンドルのボルトを緩めてマウントを付け替える作業は、締め付けトルクを間違えると安全に関わります。ライト本体の取り付けは工具なしでできますが、ハンドル周りのボルトを触る作業に不安があれば自転車店に相談しましょう。

・BLINDER 900/1300は本体背面のバッチ番号を自主回収の告知ページと照合する
・旧世代600/900/1300は「店頭在庫限り終了」。長く使うなら現行400/700/1000/1400
・充電規格はモデルで違う(BLINDERはUSB-C、R-150はUSB-A、PLUSは直挿し)
・ケーブル別売のモデルがあるので、手持ちの充電器と合うか確認する
通学・通勤・ロードバイクでどのノグライトを組み合わせるか
通学・街乗りなら前後セットでまずそろえる
通学や買い物など、街灯のある道を短い距離で走る人は、BLINDER 400 & PLUS 20のセット(8,910円)で前後の灯火をまとめてそろえるのが手堅い選び方です。
BLINDER 400は最大400ルーメン、Highで2.5時間、Eco Flashで70時間です。片道15分の通学なら、週に1回程度の充電で回せる計算になります。リアのPLUS 20はマグネットで外せるので、駐輪場でのいたずらや盗難の心配も減らせます。
予算をさらに抑えたいなら、PLUS TWINPACK(5,830円)やFROG V3 TWINPACK(7,700円)もあります。ただし、これらは40ルーメン級の小型ライトなので、暗い道を走る場合の主灯としては力不足です。街灯がほとんどない道を通るなら、フロントはBLINDERを選んでください。
注意点として、中高生の自転車は学校から灯火の種類を指定されていることがあります。ダイナモライトやオートライトが標準で付いている車体なら、ノグライトは補助灯として追加する形でも十分役立ちます。
郊外の暗い道を含む通勤は700か1000
片道10km前後で、途中に街灯の少ない区間がある通勤なら、BLINDER 700(9,900円)かBLINDER 1000(12,980円)が合います。
選び分けのポイントは、充電の頻度です。BLINDER 700の3350mAhでも、High Steadyで2時間、Medium Steadyで4時間なので、片道30分の通勤なら数日に1回の充電で回ります。帰宅後に毎日充電する習慣がない人や、残業で帰りが遅くなりがちな人は、5000mAhのBLINDER 1000にしておくと電池切れの不安が減ります。
リアは、交通量の多い幹線道路を走るならCOBBER REFLEX REAR、そこまでではないならPLUS REARやFROG V3で十分なこともあります。前後セットで考えるなら、BLINDER 700 & PLUS20(11,990円)もあります。
デメリットとして、ライトは雨の日の通勤で濡れたまま保管すると、充電ポートのキャップ周りに水分が残ることがあります。IP67の防水とはいえ、帰宅後は水分を拭いてから充電するのが長持ちのコツです。

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ロードバイクの夜間走行は1000以上+センサー付きリア
ロードバイクで夜にトレーニングやロングライドをする人は、フロントにBLINDER 1000以上、リアにCOBBER REFLEX REARかBLINDER R-150を組み合わせるのがおすすめです。
速度が上がると、同じ明るさでも路面の段差に気づいてから反応するまでの余裕が減ります。BLINDER 1400の6LED・最大1400ルーメンなら、暗い区間でも遠くまで照らせます。1000と1400にはGoProマウントが付属するので、サイクルコンピューターのマウントの下に吊り下げて、ハンドル周りをすっきりさせることもできます。
リアは、エアロシートポストの人はBLINDER R-150、減速を後続に知らせたい人はCOBBER REFLEX REARが候補です。
注意点として、ロングライドではHighモードのままだと途中で電池が持たないことがあります。1400のHigh Steadyは1.5時間です。長時間走るなら、中間モードを基本にするか、モバイルバッテリーから充電できる準備をしておきましょう。
ランニングやキャンプと兼用したい人はPLUS
自転車だけでなく、夜のランニングやキャンプでもライトを使いたい人には、PLUSが合います。本体12gのクリップ式で、Tシャツ、ショーツ、ヘッドバンド、バックパックなどに付けられます。
ダイアテックの説明でも、キャンプで小さな子どもの服に付けておく使い方が紹介されています。マグネット式のバイクマウントから外すだけで持ち運べるので、1台を自転車と他の用途で行き来させやすいのが強みです。
注意点は、ランニングやキャンプで使う時間が長くなると、充電のタイミングが読みにくくなることです。Eco Flashなら最大40時間ですが、Steadyでは2時間です。使う前日に一度充電しておく習慣をつけると安心です。
| 目的・シーン | おすすめの組み合わせ | 公式価格(税込) |
|---|---|---|
| 通学・街乗り | BLINDER 400 & PLUS 20 | 8,910円(セット) |
| 郊外を含む通勤 | BLINDER 700 & PLUS20、またはBLINDER 1000+リア | 11,990円(セット)/12,980円(1000単体) |
| ロードバイクの夜間走行 | BLINDER 1400+COBBER REFLEX REAR | 15,950円+11,990円 |
| 歩行者の多い道 | BLINDER 80 STVZO | 10,890円 |
| ランニング・キャンプ兼用 | PLUS TWINPACK | 5,830円 |
ノグライトでよく聞かれる疑問と長く使うためのコツ
充電を忘れて帰り道に点かない問題をどう防ぐか
USB充電式のライトでいちばん多いトラブルが、充電忘れです。明るくて便利な反面、ダイナモライトのように「走れば点く」わけではありません。
ノグのBLINDERシリーズには、ボタンの色でバッテリー残量が分かるインジケーターが付いています。公式スペックでは、緑点灯が100〜50%、黄色点灯が50〜25%、赤点灯が25〜10%、赤点滅が10%未満です。この色を出発前に確認する習慣をつけるだけで、帰り道の電池切れの多くは防げます。
通勤で毎日使うなら、「黄色になったら帰宅後に充電」と決めておくのが現実的です。職場に充電できる環境があれば、昼間に充電しておく方法もあります。
注意点として、公式では充電の最適温度帯を20〜22°Cの室内としています。真夏の車内や冬の屋外で充電するのは避け、室内で充電しましょう。
雨の日や冬でも使える?
BLINDERシリーズ、BLINDER R-150、COBBER REFLEX REARはIP67、FROG V3はIP65の防水性能です。雨の日の走行は想定された設計になっています。
BLINDERの動作温度帯は-20〜50°Cとされているので、冬の早朝の通勤でも使えます。ただし、リチウムイオンバッテリーは寒さでランタイムが短くなる傾向があるため、冬場は残量表示を普段より気にかけておくと安心です。
雨の日に注意したいのは、走行後の扱いです。濡れたまま充電ポートのキャップを開けると、水が入り込むおそれがあります。ポート周りの水分を拭き取ってから充電してください。
また、雨の日は路面の反射で前方が見えにくくなります。普段は中間モードで足りている道でも、雨の夜はHighモードを使うなど、天候に合わせて明るさを上げる意識を持っておきましょう。
ModeMakerで点灯パターンを自分用に変えられる
COBBER REFLEXシリーズなど一部のモデルは、ノグのModeMaker 2.0で点灯・点滅モードやセンサーの感度を調整できます。使わないモードを減らしておけば、走行中のモード切り替えが楽になります。
たとえばCOBBER REFLEX REARなら、チルトリアクションやブレーキディレクションの感度、オートオフ・オンの時間まで調整できるとダイアテックは案内しています。信号待ちですぐ消えるのが気になる人は、オートオフまでの時間を長めにするなど、自分の走り方に合わせられます。
通勤ルートが決まっている人ほど、この調整の恩恵を受けやすいです。よく使うモードだけを残せば、手袋をした冬でもボタン操作が少なく済みます。
注意点として、BLINDER R-150はModeMakerに対応していません。すべてのノグライトで使える機能ではないので、カスタムしたい人は対応モデルか事前に確認しましょう。
まとめ
最初の一歩として、自分の通勤・通学ルートに街灯のない区間がどれくらいあるかを思い浮かべてみてください。街灯の多い道が中心なら400のセット、暗い区間が混じるなら700か1000、ロードバイクで夜に走るなら1400というように、BLINDERの選択肢は自然に絞れます。後ろは反射器材を残したうえでリアライトを足し、旧型の900・1300を持っている人は背面のバッチ番号を自主回収の告知ページで確認するところから始めましょう。
※価格・スペックは2026年9月時点のダイアテック公式サイトの表記です。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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